Hola! 2/3は日本では節分。
恵方巻きを食べた人も多いのではないでしょうか?
その前日の2/2にあるメキシコの習慣を
今回はお届けします!
2/2はカンデレラの日といい、
キリストの誕生(12/25)から40日目を祝う日。
この日にタマレスというメキシコ伝統料理を食べられるのですが、面白い習慣があります。
〜〜〜
約1ヶ月時を遡ること1/6。
この日はDía de los reyes magos レジェスマゴス
=「三賢者の日」
キリストが生まれ、
その知らせを聞いた三賢者が1/6に贈り物を届けにきたというエピソードがあり、
その1/6を祝って、
特別なパンを食べるという習慣があります。
パンの名前は
Rosca de reyes ロスカデレジェス
楕円形で30cm以上はあるかなり大きいサイズ。
これを家族や友達で集まって食べていきます。
◆その時の面白いルール
①1人1人順に自分が食べる分をナイフで切り分ける
②パンの中には8個位、
小さなキリストの赤ちゃん人形が入っている
③自分が切り分けたパンの部分に人形が入っていると当たり!
④その人には幸運が訪れると信じられている
ここまで聞くと、当たるの縁起いいな〜!
って思いますよね
しかし!びっくりするのは次
⑤当たった人は約1ヶ月後の2/2に
他の皆にタマレスを奢る!
普通当たった人がもらえる側と思いきや、逆!
当たった人が奢ります!
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この行事を私の会社でもやりました。
黒ひげ危機一髪ゲームをやるかの如く、
皆「自分には当たりませんように!」と願いながら
恐る恐るパンを切り分け中身を確認していきます
(↓さっきの上の画像との間違い探しに挑戦!)
(お気づきだろうか?
カットされた所に小さなキリスト赤ちゃん人形がいることに…)
このイベントをやる時は
「誰々!誰々!(同僚の名前)」
と名前を呼んで次に切る人のコールをしたり、
人形が当たると、当たった人は
「当たっちゃったよー!」と嘆き、
周りは「ひゅー!」と歓声を上げて盛り上がります
こういう時のメキシコ人は会社でも、
学校の行事並みに盛り上がるので凄く楽しいです!
皆で声を出し、笑って盛り上がるのがメキシコ!
〜〜〜
そうして1/6のパン切り分けイベントが終わり、
約1ヶ月後の2/2に人形が当たった人が、他の人にタマレスをご馳走する日がきます。
タマレス Tamales
=トウモロコシの粉を練った生地の中に
チーズや鶏肉を入れ、
それをトウモロコシの葉で包み蒸した料理
イメージは日本のチマキに近いです
これをあっつあつにして食べると
ホクホクで美味しい!
ちなみにディズニー映画リメンバーミーの冒頭3分目のシーンで、おばあちゃんが主人公ミゲルにもっと食べな!と言って渡す料理として、このタマレスが描かれています
そしてタマレスとよく一緒に飲まれるのが
アトレ Atole
トウモロコシの粉と牛乳を混ぜ温めた
甘いホットドリンク
とろーっとした口ざわりで、寒い日に飲むと特にほっとします。
チョコレートやいちごなど味付けが色々ありますが、
中でも上の写真のカヘタ味が私のお気に入り!
キャラメルとコンデンスミルクを足して割ったようなやさ〜しい甘さで癒されます
〜〜〜
今日は2/2にタマレスを食べる文化と
1/6のタマレスをかけた盛り上がるイベントを紹介しました
この日以外に屋台でも売られていることが多いタマレス&アトレ
(売るおばちゃんの「タマ〜レ〜ス、アト〜レ〜」
という抑揚ある掛け声にも注目)
ぜひ探してみて下さいね!
Hasta luego(それではまた次回!)
(2023年2月7日投稿記事)
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