Sprachcaffe モロッコラバトのフランス語 語学学校初日!

モロッコ

Hola! メキシコ就労・スペイン院留学を経て、現在モロッコで生活中の流です。
前回はモロッコの首都ラバトでの新生活初日午前、街歩きの様子をお話しました。

今日は、語学学校初日の様子をお伝えします。

なぜモロッコでフランス語?

まず、今回のモロッコに来た1番の理由は、語学学校でフランス語を学ぶため!

モロッコはフランスの植民地だった歴史があるため、多くの人がモロッコの現地の言葉ダリージャに加えて、
アラビア語とフランス語を話せる。(特に首都のラバトではフランス語話者が多い)

フランスに比べて、モロッコの方が授業料&生活費が安いので、モロッコでフランス語を学ぶことに決めた。
今日はその語学学校での初授業!ドキドキだ。

ラバトの語学学校へ

私のホームステイ先は、Rabat Ville駅に近く、ラバトの中でもかなり整備された綺麗なエリア。

モロッコ国旗が掲げられている、駅前の様子。

語学学校は、この駅から徒歩5分の距離にある。
学校の名前は「Sprachcaffe 」。フランス語、アラビア語を学ぶ事が出来る語学学校だ。

学校に到着し、指示されたクラスルームに行くと、
そこには朝会ったカナダ人の女性と、同じホームステイ先に滞在しているトルコ人の男性がいた。
「同じクラスだったんだ!よかった!」と皆で話す。

13時から授業開始。
明るい雰囲気の、若いモロッコ人女性の先生が教室にやってくる。

先生が自己紹介して、私も初めてのクラスなので自己紹介をする。

授業開始から10分位経つと、朝出会ったドイツ人女性も遅れて、クラスルームにやってきた。
「あれ、彼女も同じクラス…?今朝、フランス語圏に住んで4年って言ってたよな。
全然レベルが違うんじゃないか…?」

と一抹の不安を覚えるも、これで全員クラスメンバーが揃った。
ヒジャブを巻いたモロッコ人の先生、生徒はトルコ人、カナダ人、ドイツ人、そして日本人の私。

初授業の衝撃

メンバーが全員揃い、本格的に授業が始まる。
先生が今日の授業プリントを配る。プリントには沢山の質問が書かれている。

まずはリスニング。用意された音源を聞き、プリントの質問に答えるという内容だ。
リスニングの音源が流される。

…何を言っているか全く分からない。
知っている単語が、たまに聞こえてくる位だ。

リスニングの音源を聞き終わり、先生とクラスメイトが何かを話し始める。
しかし、その会話内容も、何を言っているかさっぱり分からない。

「やばい・・・」

授業開始15分で、自分のフランス語レベルでは到底太刀打ちできない環境にいる事を自覚する。

それも、そうだ。私と、ここにいるクラスメイトは、フランス語勉強歴が圧倒的に違う。

・トルコ人→家族経営のビジネスで顧客がフランス語を話すため、自身もフランス語を勉強。
・カナダ人→カナダのケベックというフランス語が話されている地域から来ている。
・ドイツ人→ベルギー人の彼氏がおり、4年間フランス語が話されているベルギーに住んでいた。

それに対して、フランス語勉強歴1か月の私。
フランス語勉強歴、レベルが明らかに違いすぎる。
私以外、ここにいる全員が既にフランス語をペラペラ話せている。

だから、彼らが話すフランス語会話のスピードについていけない。
スピードについていけないどころか、何を言っているか、全く分からない。

「ここに自分がいるのは、何かの間違いだろう…」そう思わざるを得ない。

先生が何かを私に質問するが、その質問内容すら分からない。
「すみません、もう一度簡単に説明してくれませんか?」とお願いするが、

それに返ってくる説明すら、分からない。

「すみません、まだ、何を言っているか分かりません。もっと簡単に、ゆっくりお願いします。」

そうお願いするしかない。
先生が言っている質問が分からず、授業中に何回も何回も質問し返した。

そうして明らかにレベルが違うクラスの中、1時間半の授業が終わった。
頭の中が真っ白だ。
「この環境で、これからやっていくのか? この全く何も分からない状況で・・・?」
とにかく不安しかない。

授業が終わって、先生が私の元に来た。
「初回の授業大丈夫だった?」
あまりにも私が授業中の発言を理解してなさそうな様子なので、先生も心配してくれたのだろう。

クラスメイトとのフランス語のレベルが天と地の差なので、状況を説明する。
「正直、全然授業の内容が分からなかったです。このクラスのレベルは何ですか?」 と聞くと、
「このクラスはB2レベルよ」と先生の答え。

(・・・び、B2…?)

レベルB2というのは、言語が既に流暢に話せて、
外国語を使って、海外の大学に留学したり、外国で仕事をするレベルである。

フランス語を勉強し始めて、たった1か月の私が、どうしてそんなハイレベルのクラスにいるのだろうか…?
夢でも見ているのだろうか…?

「他のクラスメイトは、何年もフランス語を勉強しているようですが、私はまだフランス語を勉強し始めて1か月です。先生とクラスメイトが会話している内容が、全く分かりません…」

と正直な現状を伝えると、
「そうよね、1か月なら、難しすぎるよね。ダメ元で、学校の担当者にメールしてみて。もしかしたら、1つ下のクラスに下げてくれるかもしれないわ。」
と先生に学校の名刺を渡された。

「ありがとうございます…」とお礼を伝えた。

こうして、語学学校の初日を終えた。
午前中は他の国からのクラスメイトと出会って、町を探索して楽しんでいたのに、
たった1時間半の授業で、私のワクワクする気持ちは、遥か彼方に飛んでいった。

ワクワクどころか、今は恐怖と不安しかない。

果たして私は、適切なレベルのクラスにうつる事はできるのだろうか…?

クラスメイトと先生のフランス語が全く分からない絶望と、これからの不安を胸に家に帰るのであった…。

ー続くー

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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